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運動機能の障害のある人が、自分の行きたいところにいけない、自分のしたいことができない、自分の言いたいことが伝わらないと感じたとき、また、知的な障害ある人が、周りの状況や、周囲の人が考えていることが理解できないとき、戸惑いや不安を抱くだろうと思います。 こうした困難は簡単には理解できないことかもしれません。けれど、誰にも理解されないと感じて孤立することのないよう、共感できる仲間のひとりでありたいと願っています。
多くの時間が、食事・入浴・更衣・排泄などの身の回りの介護に費やされます。生活の自然な流れにそって、そうした援助が出来たとき、私たち援助するものにとっても自然な生活の一部になります。生活をともにしているという感覚が生まれてきます。 介護が、不快が取り除かれ、快が得られるための手段としてだけではなく、豊かなコミュニケーションになると思います。
施設は、障害がある人の暮らしを支える場ですが、必要なすべての機能を持っているわけではありません。また、地域社会には彼らを援助する機能がたくさんあります。生活と経験の場が広がれば、それだけ、彼らの人生が豊かなものになるに違いありません。
利用者とともに過ごす時間は、楽しいものです。援助者として、医療、リハビリテーション、看護、介護などの専門的な知識技術を積み重ねていくことで、利用者にとっても私たちにとっても、よりいっそう実りの多い時間となると思います。
障害のある人の一人ひとりの人生を理解し、共感する、それには何よりも、利用者から学ぶ姿勢が大切であると感じています。 複雑で困難な援助に必要とされるより高い専門性は、こうした姿勢によって得られるのだろうと思います。
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