独立行政法人福祉医療機構より
平成22年度社会福祉振興助成金を受けて以下の事業に取り組みます。
在宅重症心身障害児者への特殊食提供事業
嚥下障害のある重症心身障害児者の食事は、それぞれにあった食形態、食事介助が必要ですが、それに対する支援体制がありません。そのため家族の負担を軽減し楽しみながら食事が出来ることを目的に、一人ひとりに適した食事介助法、食形態に基づいた調理済み食事の提供、調理法の指導などをします。
重症心身障害児施設つばさ静岡は、関連各職種が連携して、嚥下困難者に対する食事の開発に取り組んできました。その成果は、2008年度日本摂食嚥下リハビリテーション学会に発表して、会長賞を受賞しました。提供されるサービスの質においても、在宅支援の手法としても新しく、在宅重症児者のニーズに合致していると考えています。
助成金を受けることで、講習会を開催し、またパンフレットを作成配布することにより、これまでの研究成果を、利用者をはじめとした関係者に提供することができ、また、配食サービスに向けたシステム作りができます。 また長期的な効果として、経口摂取が可能な時期が延びることによって、医療的ケア(経管栄養)を理由としたさまざまな制限の対象となって、その結果、重症児者の行動範囲を狭めることになることを避けることが出来ることを期待しています。
9月に調理講習会を開催しました。